がもがもミシュガット

この世の全ての物を独断と偏見で適当に採点する!


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大日本人
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 なんと言っても、ダウンタウンの松ちゃんの第一回監督作品である。カンヌへ招待もされて、とにかく話題には事欠かなかった作品だ。興業的には成功した方だと言えるだろうが、内容については賛否両論となり(どっちかって言うと、否の方が多いかね?)「こんなもの映画とは言えない」という声もチラホラと。もちろん、松ちゃんファンの私が見ない訳にはいかない…という訳だ。

 作品の概要を説明すと、高圧電流を身体に受けると巨大化する一族が、昔から地球を侵略する?巨大生命体と戦って、日本を守っていた…という設定で、現代に生きる一族の人間が、ドキュメンタリー番組のためにインタビューを受けている…という話。そのため、巨大生命体との戦い以外のシーンは、ドキュメンタリータッチの映像となっている。

 そんな訳で、いろいろと言われている作品なのだが、私が見た限りでは「松ちゃんの長編コント」なんだと思う。最終的には。「頭頭」とか、DVDのセルオンリーコントシリーズとか、その流れを組む作品なんだろう。「映画だから、映画らしいものを作る」という訳ではなく、単に2時間の尺をもらって、お金を使った豪華なコントが撮れる…という以上のことではなかったんじゃないか…という気がするね。ビートたけしの延長線上で映画を作らなかった北野武とは、全く逆のアプローチだと言えるかもしれない。

 松ちゃんは昔から、映画や音楽に比べて、お笑いの地位が低すぎる…というのは良く言っていたことで、1万円ライブとか、お代は客が決めるライブとか、そういうものに挑戦していた訳だ。「頭頭」やDVDセルオンリーのコントなんかも、当然、そこを起点にして作っているものな訳で。その結果、新しい器を手に入れた…ということでしかなかったのかと。

 だから「こんなものは映画ではない」という意見の人にとっての「映画」では無いと思う。前述のセル系のコントシリーズを見ると分かるけど、テイストは近い。爆笑する…というよりは、ニヤッとさせる…というか、静かな笑いというか。それでも、ガキの使いのコントで多かった「ヒーローもの」を主題にしたことであるとか、わりと分かりやすい笑いをCGシーンで入れたりとか、そーゆーことは、おそらく「映画」仕様なんじゃないのかね。

 ただね、やっぱり松ちゃんは映画批評なんかもしていて、本も出している訳だ。そうすると、映画らしい映画を作るという期待は、当然あったと思うんだよね。結果としてカンヌに行っちゃったから、北野監督と並べられる形になっちゃったし。そーなると「なんだこりゃ?」って感じだよねーって(^_^;)。個人的に見れば、最後の突然「実写」のくだりなんかは、いたって松ちゃん的だとは思うけど。

 …とは言え、凄く面白かったのか…と言われれば、そうではない…かな。せっかくの映画なんだから、もうちょっと設定の細かいところを作り込んだ方が良かったんじゃないかと。それから、やっぱり、なんというのかなぁ…、アングルとかがTVコントっぽいんだよなぁ。もうちょっと、映像の雰囲気は映画的に出来たと思うんだけど。大画面を意識した迫力の作り方…とか。そんな感じの撮り方が。それが、敢えて狙った訳じゃなく、映画監督としての技術が無かっただけに見える。やっぱり、自慰的と言えば、自慰的な作品なのかなぁ。これからも映画をやりたいと本人は思ってるんだろうか。10億円使ったコントが撮れた…ということ以外で。そんな訳で評価の方は…

 ★・★・☆(二つ星)

 …ということで。甘い…と思われるかもしれませんが、やっぱり、神木君の使い方とか、板尾さんの妖怪とか、無駄でバカバカしすぎて、好き。しかもCG。わりと中途半端な(笑)。その中途半端さは、逆にこの作品では味で済んじゃうけど。まぁ、よほどの松本人志監督好きでない限り、オススメしないけどな(^_^;)。

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しゃべれどもしゃべれども
しゃべれども しゃべれども 特別版 (初回限定生産2枚組)しゃべれども しゃべれども 特別版 (初回限定生産2枚組)国分太一.香里奈.森永悠希.松重豊.八千草薫.伊東四朗, 平山秀幸Amazonで詳しく見る by G-Tools

 TOKIOの国分太一くんが主演で若手落語家を演じている作品である。原作は1997年に出版された佐藤多佳子先生の同名小説だ。最近では「一瞬の風になれ」が本屋大賞を受賞したことで有名な方である。私は、この映画を見た頃にその「一瞬の風になれ」を読んでいた。正確に言うと読んでいる最中だった。そこで、こっちの映画も見てみようという気になったのだ。太一くんの落語家ぶりも気になったし。

 話の大筋は、今ひとつ伸び悩んでいる若手落語家が、他人とのコミュニケーションが上手に取れない3人の生徒を相手に落語を教える…というもの。美人だが無愛想で話し下手な女性、関西弁のため小学校で馴染めない小生意気な小学生、解説が下手で仕事が無い元プロ野球選手の解説者という、まさに凸凹3人組だ。師匠役は伊東四郎、母親役には八千草薫と、脇はガッチリと固められている。

 最終的には、映画を見た後に原作も読んだのであるが、とりあえず、原作を読む前の感想から。

 まずは、太一君。非常に頑張っている…と思うんだけど、頑張っているからこそ落語というものの難しさが分かってしまう感じ。しかも、プロの落語家が、師匠にダメ出しを受けていて、生徒3人との関わりの中で吹っ切れて、落語がグッと良くなる…という流れは、演技として難し過ぎると思う(^_^;)。

 感情的なものは表現できても、それを落語で表現しろ…というのは酷な話だ(苦笑)。個人的な感想としては、吹っ切れる前が下手過ぎるんだよね。対比的に上手くなった部分を後から表現したいんだろうけど。もちろん、太一くんがダメとかって話じゃなくて、これ、プロの落語家がやったとしても、難しい話だと思う。映像化の難しさを原作を読まずして、感じたところだ。これがスポーツもの…とかなら、CGとかってのもあるけどさ、何分、落語はねぇ…。伊東四郎も凄いけど、あくまで役者として「やるなぁ…」というレベル。そうじゃなきゃ、落語家の立つ瀬がないしね。やはり師匠役はプロの落語家って訳にはいかなかったのだろうかね。

 一方、生徒役の無愛想な美人役の香里奈は、残念ながら微妙。あまり上手な役者さんとは言いかねる。とは言え、無愛想な感じが全面に出るシーンでは、上手くない部分が良い作用になってる面もあるけどね。それから、柔和ではない鋭い感じのメイクと、沈んだ顔ばかりの役柄を初めてみたけど、いやー、最初、香里奈だと気が付かず。その分、笑った時のカワイさが引き立つ感じ。子役の子は、ちと鼻につくけど、まぁ、こんなもんかってところ。

 作品全体を通して見ると、映画作品だけでは、どうもボヤッとした雰囲気がある。しまりがない…というか。上手いこと映像化できていないんじゃないか…という感じがして、欲求不満がたまっちゃうんだよね。で、結局原作を読むことになった訳なんだけど。

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 で、原作なんだけど、まず生徒役が4人。ゴチャゴチャしてしまうので、映画では3人にしたのだろうけどね。そうすることでカットされるストーリーの部分を、上手く消化できてない印象。3人にすること自体がダメという人もいるだろうけど、まぁ、そこは置いておくとしても、後処理は上手くいってない。

 落語のシーンについては、ほとんど文章としては書かれてないんだよね。小説ならでは…という感じで、1ページない表現だったりする。そりゃ、そーだよな。ただの落語の台本になっちゃうもんな(^_^;)。これを映像化するのだから、やはり難題なのは間違いない。

 それになんと言っても、主人公の1人称によって語られる文章が、この小説の最大の魅力だと思う。この小説自体が落語のように感じられる語り口。原作者の力量を感じるところ。でも、それを映像化するってのは、土台無理な話なんだよな、結局のところ。やはりテイスト自体が変わっちゃうもの。だからと言って、主人公のモノローグを入れ過ぎても、映像作品としてはウルさいしね。そんな訳で評価の方は…

 ★・★・☆(二つ星)

 …ということで。悪くはないけど、今ひとつという感じ。太一くんの頑張りは、プラスだな。でも、やっぱり原作読んだ方が良いと思うね。個人的には。原作の方が面白いです。

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西遊記
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 フジテレビ系列で高視聴率を獲得した香取慎吾主演の「西遊記」の映画化である。映画化と言っても、旅全体を2時間に収めるようなものではなく、本来の西遊記にある映像化されてない(香取版でね)金角・銀角のエピソードをスペシャル版的な位置づけで映画化したものである。

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 私は、1クールで、1本あるかないか…くらいのドラマしか見ないが、TVドラマの西遊記は全話見た。ある種のチープさが、逆に親しみやすく、気負うことなく楽しめる感じが良かったんだよね。西遊記と言えば、やはり堺正章が孫悟空役のものが有名だけど、三蔵法師が女性であることからも、如意棒さばきを香取君が堺さんにレクチャーを受けたことからも、堺版に敬意を払っているのは間違いないだろう。奥底での雰囲気は、やはり似ている感じがして、良いファミリードラマだったと思う。

 さて、そんな訳で映画版である。もとのTVドラマの視聴率も良く、広報も大々的にキャンペーンをしたこともあって、当然、興業成績も良かったんだけど、見た感想は「TVドラマのスペシャル」だった。映画ならでは…という点では中国でのロケなんかもあるんだろうけど、なにぶんCGが中途半端にチープなもんで、全体としては「さすが映画だな」という感覚はない。

 むしろ2時間という映画時間の設定にした結果、どこか間延びした雰囲気すら出てしまっているような気がする。中盤から後半にかけては銀角、金角と悟空の対決によるアクションシーンが続くのだが、どこか単調に感じる。せっかくの映画なのだから、もっと沙悟浄や猪八戒の活躍のシーンを増やすことで、アクションにもバリエーションを増やすべきだったのではないかねぇ。

 何かTVドラマを見ている時より、全然楽しくなかったのは「映画だから」と気負った自分の責任なのかもしれないけど。私はDVDだったけど、実際に映画館で見ている人は入場料を払って、それこそ気負って見ている訳で、こんなもんで満足出来たのだろうか。香取君も忙しいスケジュールの中、中国と日本を往復したりして大変だったのだろうが、その労が作品全体として報われているのかどうか…。

 やっぱり、最大の不満点は、悟空以外のキャラクターの見せ場の少なさなんだろうなぁ。お姫様との約束を守ろうとする悟空と、他の旅のメンツとの乖離が、あまりにも悟空よりで描かれていて、どこか他の旅のメンツが悪いかのような印象が残る扱いには、違和感があったなぁ。そんな訳で、評価の方は…

 ★・☆・☆(一つ星)

 …ということで。フジテレビが人気あるうちに映画化して収益を確保をしようという、やっつけ丸出しの感じが出てしまっているような気がするなぁ(^_^;)。

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犬神家の一族
犬神家の一族 通常版犬神家の一族 通常版
石坂浩二 松嶋菜々子 尾上菊之助


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 今さら説明するほどではないのかもしれないが、先日亡くなった市川昆監督が、1976年に自分で作った作品を30周年ということで、自らリメイクした作品である。横溝正史の作品の中でも2番目に映像化の多い作品(1番目は「八っ墓村」)らしく、その人気のほどがうかがえる訳だけど、その人気の一端は1976年の市川昆監督の作品によるところも大きい…らしい(それ以前にも映像化はされている)。

 30年前の作品でも主役の金田一を演じた石坂浩二が今回も主演…というサプライズな配役がありながらも、他の役者は一新(あたりまえ)。ヒロインの珠子役に松嶋菜々子をはじめとして、奥菜恵や、深田恭子など、女優陣は華やかだ。正直なところ、松嶋菜々子の参加が広報面、興業面とも非常に花を添えたことになったんではないだろうか。

 …という作品ではあるんだけど、映画化の二年ほど前にSMAPの稲垣君が金田一を演じる「犬神家」が放送されており、作品そのものは色あせることの無い存在なのは間違いない。金田一も、人によって古谷一行(一番多く金田一を演じている。テレビ版)だったり、片岡鶴太郎だったり、それこそ稲垣君だったりをイメージするのかもしれない。そーゆーものを目にしてきて、あえて「俺が王道だ!」と言わんばかり、血気盛んに市川監督がリメイクを決意したのだろう…という勝手な思いこみがあったんだよね。

 実は、私は幼少の頃より非常に怖がりだったので、チラチラと見るだけで横溝正史作品を物語としてとらえたことが、あまり無かった。それでも佐清のマスク姿や、湖面のV字脚など、ビジュアル的なインパクトだけでも十分、私を震えあがらせたし、今もこうして犬神家のキーワードとして覚えている。今回は物語と、ビジュアル的なインパクトを、きちんとつなげたいと思って見たんだけど、わりと淡泊だったように思う。

 物語そのものは、当たり前ながらオーソドックスな謎解き、推理ものである。画面の端々までの情報を逃さぬように目を皿のようにして、トリックを必死に見抜く…必要はない(^_^;)。前作の公開当時ならともかく、「推理もの」という視点から見れば、おおよその展開は中盤までで分かるだろう。では、何をもって「犬神家」なのか、何をもって今でも作品として輝きを放つのか…というとオドロオドロしさなのだと思うのだ。それが、残念なことに割と淡泊だった…と思う。私が大人になったから…ではなく、単純に恐怖を感じなかったのだ。

 そもそも死体などは、この現代の映像技術に対して、チャチすぎるんだよなー。クッキリした映像であるにもかかわらず、いかにも作りモンです…という死体などに緊迫感を削がれてしまう。前作は見てないけど、前作公開当時のザラリとした質の悪い映像が、オドロオドロしさを高めるのに一助していたのだとすれば、今回は映像技術の進歩の分、その映像技術で対応するべきだったんじゃないのかなぁ。演出も考え直すことが必要だったと思う。正直なところ湖面のV字脚のシーンにはかなりガッカリしてしまった。

 そして、その全体のオドロオドロしさが陰を潜めてしまった分、キャラクターの個性自体も淡泊に映ってしまう。各役者の演技の問題もあるのかもしれないが、雰囲気にメリハリがなく、そーゆーものや演出に、役者もキャラクターも埋没してしまっているかのような印象だ。多くの前作のファンが「松嶋菜々子には清純さのようなものが前作の島田陽子に比べて無い」という意見のようだが、松嶋菜々子が島田陽子に劣るうんぬんよりも、その清純さを際立たせていたのは「犬神家」というもののオドロオドロしさだったのではないだろうか…と。少なくとも、この映画だけしか見ていなくても、松嶋菜々子が印象に残らないんだよね。そんなに。非常に中心的なカギを握る人物なはずなのに。

 結論から言うと、申し訳ないけど、あれで良しとしたのであれば、それは老いだったのではないのか…と思ってしまう。監督の。1976年のオリジナルの監督。現在では大家となってしまっている。非常に周りからは注意しづらい状況だ。そーゆー状況でリメイクするならば、それはストレートに監督の責任…と思わざるを得ない。まぁ、せいぜい配役くらいだろう。「それ以外の意志」が働くのは。でも、石坂浩二は60歳とは思えないハマりぶりであったと思うね。金田一耕助の年齢設定しらないけど、少なくとも60歳の金田一には見えなかったな。そんな訳で評価の方は…

 ★・☆・☆(一つ星)

 …ということで。いや、全体を通して、普通に見る分にはつまらない…ということはなかったけど。それは映画としての面白さというより、原作の力によるところだろうし。それでも、あれをさらに映画館のスクリーンで見るのは、かなり辛いところだと思うな。前作も見てみたい…と思わなくもないけど、ストーリーを知っている今、昔の映像を見るのは面倒だな…と思うところもありつつ。

gamou [ [ エンタ ] 映画 (邦画) ] comments(2)
かもめ食堂
かもめ食堂かもめ食堂小林聡美 片桐はいり もたいまさこ Amazonで詳しく見る by G-Tools

 平成20年1月現在、「超熟」というパスコの食パンのCMで、小林聡美がどこかの異国の食堂で応対をしているシーンが流れるが、これが「かもめ食堂」である。なんとも言えないゆったりとした空気感、そこはフィンランドだ。これは「かもめ食堂」で主演の小林聡美を、CMのメインキャラクターに据えているパスコがコラボしたもの。本当に最後にちんまりと、もたいまさこが出てくるのがポイント(笑)。

 フィンランドのヘルシンキで、全く客の来ない食堂として周囲に珍しい眼差しで見られている「かもめ食堂」。それでも食堂のコック兼経営者(要は1人しかスタッフがいないんだけど)のサチエは焦る様子もない。日本での思い出の食「おにぎり」がフィンランドでも受け入れられる日を淡々と待っている。そんなサチエが図書館で偶然知り合った日本人のミドリ(片桐はいり)をスタッフに迎えたことが転機となって、ボチボチと店にお客が集まり始める…という話。

 ま、こんな書き方をすると知り合ったミドリさんがアイディアマンで、ダメ食堂を立てなおす話に聞こえてしまうかもしれないが、全くそんなことはない(^_^;)。どちらも金銭的にはある程度余裕があり、食堂がしばらく閑古鳥でも困らない経営者と、「人生の転機にどこでもいいから…」と訪れた異国でサチエの家にやっかいになるかわりにお手伝いすることになったミドリという構図だ。さらにここに、空港で荷物がなくなってしまったマサコ(もたいまさこ)が加わり、さらに活気が増してくる(いたって、もったりした空気ではあるけど(^_^;))という感じ。

4344010973かもめ食堂 群 ようこ
幻冬舎 2006-01
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 原作は群ようこの同名小説。映画を見終えた後の独特の雰囲気に「原作ってどーなってんの?」と思って読んでみたんだけど(^_^;)、ベースに流れている感じは割と近いと思う。そこに小林聡美や、片桐はいり、もたいまさこの個性が加わって、独自の雰囲気にはなっていると思うけど。オールフィンランドロケなのもあって、原作の空気を伝える映像化としては非常に成功しているのではないだろうか。

 全編にわたって優しい空気に包まれた映画ではあるんだけど、こーゆー映画って起伏が無くって面白く感じないことも多いんだよね。ところが、何をどう…とか、特別笑わせてやろう…とか、驚かせてやろう…とか、全く感じないなんだけど、面白い。例えば、もたいまさこが、登場シーンでジッと店を見てるだけで面白いんだよなー、不思議と。演出と役者さんの力業…というか、力量というか。

ルアクコーヒー
 フィンランドという場所と、素朴ながら品の良さを感じさせる小物や内装など、押しつけがましくない映画スタッフのこだわりが随所に見られて、全体の雰囲気を作り上げている。実際、小物なんかは日本で結構売れたらしいし。映画でキーワード的な扱いにもなる「ルアクコーヒー」なんかも、結構、これを機に売れたりなんかしてるらしい。ちなみに「ルアクコーヒー」は、イタチが熟したコーヒー豆を食べ出した糞から、丁寧にコーヒー豆を取り出して…というもの。だから収穫するコーヒーではなく、探索するコーヒーだ。これが不思議と美味しいというのだから、分からないし、最初に飲んだ人は偉いね(^_^;)。

 …ま、それは余談として。ただ1点だけ、唐突に受け取れる不可思議なプールでのシーン。どこかおとぎ話的な「めでたしめでたし」のような演出なのかな…。悪いとか、雰囲気をぶちこわす…とかってのでは全然ないんだけど「おやっ?」という感じではあるような。ちょと評価しかねる部分。そんなことがありつつも評価の方は…

 ★・★・★(三つ星)

 …ということで。フィンランドというところが、日本人にはどこか現実感がない…というか、ぶっちゃけて言うと良く知らない。なんとなく雰囲気が良さそうな感じ…みたいな。そーゆー感覚をついた舞台設定の中に、日本を離れたかった人々が集まって、そこで日本を意識する。でも押しつけがましくない。とても面白かったと思うな。良い映画、ぜひに。「めがね」も楽しみだな。今度、見てみよう。

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夜のピクニック
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 数年前に本屋大賞を取った作品の映画化である。本の方は、だいぶ前にここでも話をしているが、個人的には大変お気に入りの作品。…なんだけど、私はここで「夜のピクニック」の小説の話をした際に「映像化は難しいよね」的な話をしていて、その少し後に映画化の話を本屋で目にして、相方に「映像化するじゃん」と言われて少々恥ずかしい思いをした記憶がある(笑)。

 ま、それはともかく、その映像化には興味があったのだ。物語の内容そのものは、小説から大きくハズしていないため、内容については小説のエントリーの方を見ていただくとして、主演については、甲田貴子役に山田太郎物語や、鹿男あをによしに出演した(現時点では出演中だけど)多部未華子ちゃん。西脇融役にジュノンボーイ出身で、「時をかける少女(声優)」「ラフ」などにも出演した石田卓也くん。

 んー、あらためて…石田くんってジュノンボーイ出身だったのかぁ(^_^;)。出てきた時はパッとしない顔だなぁ…と思っていたんだけど(苦笑)。確かに写真とかで見るとジュノンボーイだな…と思うんだが…。それが演技から出たものなら、さすがキネマ旬報新人俳優賞(「蝉しぐれ」という作品で)と言ったとこか。そんな訳で、期待の作品ということもあって、配役も期待の若手俳優を使っているのだ。

 さて、それで映像化の話になる訳だけど、端的に言ってしまえば、うまくいってない…と思う。もともと「映像化が難しい」と言った理由は、主人公達の独白的な台詞で進んでいくことも多く、あとは基本的に歩きながらの友達同士の会話。要は、映像としてみるには動きが無さ過ぎる…というのが理由だ。ラジオドラマとかなら良いのだろうが。そんな作品に対して、監督さんも悩んだとは思うんだけど、悩んだ末に出た演出は、おそらく全部不要(苦笑)。

 以前見た「ジョゼと虎と魚たち」に唐突にCGシーンが出て来て、コメンタリーで主演した妻夫木君に監督さんが「あれなんですか?」みたいに言われちゃう演出があるんだけど、それが前半を通して続いちゃうみたいな感じ(分かりづらくてすみません(^_^;))。私は作品を読んでしまっているので、もう初っぱなから空気に違和感があったんだけど、初見の人でも作品通してみたら前半はゴチャゴチャ画面がうるさい…感じがしたりしないのかね。

 面白くなかったとしても、途中で寝ちゃう人が出てしまったとしても、淡々と後半の自由歩行のような描き方を最初から通しても良かったんじゃないのか…と思う。だから後半の描き方には、割と好印象なんだけどね。やはり前半とのチグハグさとか、ロック好きの役の子が全編通して、どーも浮いている(本人のせいではない。おそらく演出のせい)のとかが、違うんじゃないかと思うんだけど。

 それと、多部未華子ちゃんを売ろうとしている感があると言うか。格としては、どちらも本当に期待の俳優さんで、役柄としても同格の扱いでいいと思うんだけどね。もちろん、動きの起点が貴子にあるのは承知の上で、二人を同格に見せていく演出で出来なかったものか。現に今、ブレイクしつつあるし、完全に。こーゆー作品で、それやっちゃうと胡散臭くなっちゃうと思う。繊細なだけにねぇ、やっぱり。意図が透けやすいというか。そんな訳で…

 ★・☆・☆(一つ星)

 …ということで。演出に迷いを感じたのは私だけでしょうかねぇ…。まぁ、やっぱり映像化が難しかった作品だったということで、仕方がないかもしれませんが。

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笑の大学
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 戦中の昭和15年の東京を舞台とした作品で、無理難題をふっかけて「不謹慎な喜劇」を取り締まろうとする役人と、なんとしてでも許可をもらうため、その無理難題に立ち向かう劇作家の攻防を描いたものだ。もちろん、三谷幸喜原作なので、作品自体は喜劇である。

 三谷幸喜原作の舞台の映画化…という説明が良くされているところだけど、実際の「笑の大学」の初出は、NHK−FM向けのラジオドラマだそうである。その2年後、舞台化されて、読売演劇大賞の最優秀作品賞となり、その名を広く知られるようになったそうだ。舞台化にあたって、完全な二人劇に変更され、検察官役に三谷演劇に欠かせない西村雅彦、脚本家役に近藤芳正(大河ドラマ「風林火山」で相木役の方)が配役されていた。

 さて、そんな二人劇の映画化にあたって、物語の大筋には、ほとんど変更はない…らしい。さすがに配役は大幅に増えているけどね。会話の中でしか登場しない人物を配役し、映像的に奥行きを持たせたようだ。まぁ、さすがに、そのまま二人劇にされても、映画化する意味ないしね(^_^;)。とは言え、やはり二人の対峙が中心となって物語は進んでいき、新たな配役は、ほとんどセットの一部に等しい。

 主役の二人については、御存知のとおり、映画化にあたって検察官役に役所広司、劇作家役に稲垣吾郎が配役されているんだけど、やはり役所広司だよね〜。堅物な体制側の人間が、「笑」に触れることによって、徐々に人間性(人間味…かな)を取り戻す様は、さすがと唸らせられる。吾郎ちゃんも頑張ってはいるんだけど、実質上の二人劇において役所広司とガチンコは厳しいよな〜。

 配役そのものはキャラクター的に決して悪くはないと思うんだけど、内面的な劇作家の強さが滲み出てこないんだよねぇ…。一見、振り回されているかのような劇作家が、だんだんと検察官を振り回している…それは内面的な、精神的な強さがあってこその逆転現象なんだけど、役所広司が強すぎて、どこか検察官が自ら変わろうとしている…かのような印象が、そこかしこに見えちゃうというか。

 …とは言え、面白いのは間違いない。エンディングも、どこか切ない。少々、昭和15年ということを考えると、悲壮感みたいなものが漂い過ぎだと思うけど、まぁ、そこは置いておくとして。スタッフロールで、分かりやすく「その後」が描かれるのかなぁ…と思っていたりもしたんだけど、抽象的に希望を持たせた感じ(…で、受け取り手としてはいいのかなぁ?)も悪くない。見て損はないかなぁ。そんな訳で、評価の方は…

 ★・★・☆(二つ星)

 …ということで。なんやかやと言っても、三谷映画の中では、今のところ一番好きかもしれない。「有頂天ホテル」のような人物が入り乱れる三谷喜劇も良いんだけどね。こっちの方がグッとくるかな。二つ星にしちゃったけど(苦笑)。 

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時をかける少女
時をかける少女 通常版時をかける少女 通常版仲里依紗 石田卓也 板倉光隆 Amazonで詳しく見る by G-Tools

 筒井康隆のSF小説が原作だけど、多くの人は原田知世主演の実写版映画の方を頭に描くかもしれない。それとも、原田知世が歌う主題歌かな(^-^;)。いや、もちろん、ある程度の年齢層以上…ということになるのだろうが。私は原作の小説を読んだことはないし、実写版の映画も小さい頃見たっきりなので、ほとんど記憶にない。改めて見直そうというほど興味も無かったけど、このアニメ版は非常に評判が良かったのもあって、なんとなく見てみようかな…と。

 最初、アニメ版の主人公の女の子が、原田知世が演じた役の子かと思って、記憶の片隅に残っている子とは随分違うなぁ…なんて考えていたんだけど、どうやら違う話らしいことに途中で気が付いた(^_^;)。で、内容としては、要はタイムスリップして過去に戻る力を得た女の子が、遊び半分で利用している中で歯車が狂っていく…という話である。

 この主人公の女の子は、とにかく快活な女の子で、とくに能力に疑問を持たず、しょーもないことに力を使っていく訳だ。抜き打ちテストが出れば過去に戻り、実験で失敗すれば過去に戻り、極めつけはプリンを何度も食べる…ためだけだったり、カラオケルームで何時間も歌い続ける…ためだけだったり…のために力を使っていく。その辺も、女の子のキャラクター性から、嫌味に感じないのがポイントだ。

 ただし、自分がイヤな思いをしない替わりに、誰かがそれを肩代わりしている…という事実に気が付いた時、ほどなく自分の能力にも制限がついていることを知ってしまう。それでも、いきなり暗い展開にはならず、前向きに対処しようと駆け回る女の子なのだが、容赦なく運命は、彼女を追いつめていく。

 …と、まぁ、そんな感じなんだけど、とにかく爽やかな風が全編通して流れている。物語の大部分が、しょーもないタイムスリップ(作中ではタイムリープ)の日常をつなげているだけのようで、その中にキーとなるシーンをちりばめているのも、芸が細かい。が、最終的なテーマを親友の男女にしぼっているところから、その枠組みから外れた人たちの不幸が捨て置かれている面もあり、見ようによっては主人公の女の子が酷く身勝手な人間に見えるのは問題かもしれない。

 声優には職業声優の人ではなく、若手の俳優さんとかを使っているようで、時折棒読み感も漂うけど、淡々とした味わいにプラスに働いている面もあるだろう。ちなみに、主人公の相談役である同じ能力を学生時代にもったことがある叔母さん…は、原作の主人公(要は原田知世の役柄?)だそうで、その辺にもニヤリとする人はいるのかもしれない。

 んな訳で、評価の方は…

 ★・★・★(三つ星)

 …ということで。少々、前述の問題点の部分も考えたんだけど、作品の面白さには特に影響がないかな…と。テンポの良い傑作だと思うので「アニメはちょっと…」という人も、良いのではないかと思います。

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【2点】 リンダリンダリンダ
リンダリンダリンダリンダリンダリンダ
山下敦弘 向井康介 宮下和雅子


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 なんとなく「スウィングガールズ」のロックバンド版?などと思って見た映画だったのだが、かなりタイプの違う映画だった。カテゴリーとしては同じ青春映画なんだろうけど、ベクトルが全く逆方向。あらすじとしては、文化祭に向けて女の子4人がバンドをつくり、ボーカルは韓国人留学生に成り行き上決まってしまう。紆余曲折ありながらも、文化祭の当日を迎える…というもの。あらすじだけ聞くと、やはり「スウィングガールズ」とさして変わらないんだけど(^_^;)。

 この文化祭に向けての話が、淡々と…というより、ダラダラと積み重ねられていく。その辺が現代的にはリアルなんだろう。方向性を持たせるような演出を避け、無意味なカットも、生活のエピソードとして挟んでいく。内側には、それなりに何か思うところはあるのだろうが、表に出すまでの覇気はない。そういう姿を映し出しているのだが…少々、見せられている方は退屈。

 リアリティを出すにしても、日常感を出すにしても、映画として、この演出でいいのかどうかは疑問。こーゆー映画に限って、韓国人留学生とか扱ったりするから、なんかイヤ。そこだけめちゃくちゃレアケース。徹底的に普通でいけよって感じ。日常の中の非日常として扱われる訳でもないしさ。だけど、なんらかしらの意味をもたせようと必死…みたな。

 そんな訳で、それなりに何かあり、それなりにやってきて、それなりに学園祭当日を迎える訳なんだけど、ここからがこの映画の不思議なところ。文化祭の催し物会場である体育館で、つまらなそうに寝そべったり、話したりしている暇を持て余した学生たちに、彼女たちのバンドが精一杯のブルーハーツの楽曲を演奏し始める。すると、突然、体育館に集まった生徒達全員が狂ったようにブルーハーツにノリ出すのだ(苦笑)。

 いやいやいやいや…おかしいだろ。なぜここだけ「スウィングガールズ」になっちゃうのか…。ノるヤツがいてもいい。ただ、その過程も何もなく、しかも突然、全員。「夢オチ?」とか「メンバーの妄想?」とか、何か自分が見落としたのか…と思ったくらい。それくらい唐突。このエンディングさえ無ければ「好みじゃないけど、アリな作品」という捉え方だったかもしれないが、なんか唐突にしょーもない感じに。イライラさせられ、最期に「アホか」と叫びたくなる作品。

gamou [ [ エンタ ] 映画 (邦画) ] comments(0)
【2点】 タッチ
B000CQM5LEタッチ スペシャル・エディションあだち充 山室有紀子 犬童一心 東宝 2006-03-24by G-Tools

 今さら説明するまでもないが、あだち充原作の国民的人気コミックの実写映画化である。浅倉南役に人気絶頂の長澤まさみ、上杉兄弟役に王様のブランチにも出ている斉藤兄弟を配している。配役を見ても分かると思うが、これはアイドル映画なのだ。主役は上杉達也ではなく、浅倉南なのである。長澤まさみのためのアイドル映画なのだ。

 御存知のとおり、原作であるコミックは全26巻なのだが、この映画は本編が100分少々といったところ。言うまでもなく尺が足りていない。各2時間半の前編後編…でなければ、原作の物語の雰囲気を壊さずに描くのは難しいはずだ。端的に言うと、物語を描く気はないのだ(^_^;)。なぜなら、アイドル映画だから。プロモーションビデオみたいなもんですよ。

 でもね「ロボコン」を見た時も思ったんだけど、長澤まさみだけが可愛く撮られ過ぎなんだよね。もちろん、長澤まさみがカワイイのは否定しないんだが(^_^;)、なんかワザとらしいというのか。お仕着せがましいというのか。「どうです?うちの看板女優はカワイイでしょ?でしょ?」と言われているようで、鬱陶しい。最終的には、長澤まさみにもプラスにならん仕事だと思うんだよな。しかも、こんな国民的な人気の原作を背負わせちゃって。

 それに、何が驚いたって、長澤まさみが「浅倉南はイヤな女だ」と言い放っていたところだ(^_^;)。これがマンガ原作の南ちゃんを含めての言葉かどうか分からないが、確かにこの映画での南ちゃんは、ちょっとイヤな女に見える部分が多い。それは話を無理矢理2時間弱に押し込めるために、物語を改変したことによるものだ。そもそも上杉達也という人間の人物像そのものが、大きく変わってしまっているのが痛い。あの飄々とした中に強い優しさを秘めた人物像が欠片も伝わってこないのだ。…というより、そんな人物設定にはしていない感じ。 

 これについては、斉藤兄弟を責める向きも強いんだけど、これは斉藤兄弟のせいではないだろう。どちらかと言えば、斉藤兄弟は犠牲者だ(苦笑)。確かに演技が上手いとは言えないが、これだけ酷い映画の中に落とされれば、必然的に評価も悪くなる。長澤まさみはカワイく撮影されているので、みんなは責められない。だから、やり場の無い怒りが、斉藤兄弟に向くのだろう。

 で、まぁ、そーゆー部分が積み重なって、原作通りの行動をしていても、過程を考えると「イヤな女」に見えてしまうのだ。きっと、制作スタッフの方は、どうしても頭の中で原作が重なっているので、客観的に整理して見ることが出来なかったのかもしれないが、まぁ、言い訳にならんわな(^_^;)。その辺、隠してしまえるほど、長澤まさみが強烈にカワイサを発揮している…と言えないこともないが、この仕事、大失敗だろう。「ラフ」も非常に心配だよな…。

 少なくとも原作である「タッチ」への愛は、全く伝わってこない。象徴的なのは、弟の和也が死ぬシーンだろう。あの作品の中では比較的時間をかけて、原作をなぞっているフリをしている割に、何も原作の雰囲気が伝わってこない。南と達也が同じ場所にいて、南ちゃんは声をあげて泣いている。その南ちゃんがドアップで、泣いている声もそのまま収録されている。原作を読んだことがある人で、少しでも原作に愛があれば、こんな演出には間違ってもしないはずだ。

 久々に見ていて苦痛な映画。途中からインターネットを閲覧しながらの視聴にしたくらい。長澤まさみ好きの人も、見なくていいかも。少なくとも「タッチ」を読んだことがある人は、見ない方がいいだろう。ま「ハットリ君」の点数に、長澤まさみのカワイさの分、プラス1点ってことで(^_^;)。 

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