がもがもミシュガット

この世の全ての物を独断と偏見で適当に採点する!


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ZED
  1984年、大道芸人を中心として結成されたシルク・ドゥ・ソレイユ(以下「シルク」)は、斬新なエンターテイメント性と、高い芸術性で、あっという間に世界のエンターテイメントのトップ集団に君臨するようになった。特にエンターテイメントの街と呼ばれるアメリカのラスヴェガスにおいて、ここ10年間の街の牽引役としてのシルクの存在を否定することは誰にも出来ないだろう。

 フランス語で「太陽のサーカス」という意味を持つシルク(そういう意味で言うと「シルク」という略語はおかしいんだけどね(^_^;))は、フランスの団体という訳ではなく、カナダのフランス語圏であるモントリオールに本拠地を置く団体である。サーカスと言っても多くの人が思い浮かべる「ボリショイ」などの一般的なサーカスとは違い、動物を使わず、難度の高いアクロバットを中心に構成され、ストーリー性(いたって抽象的ではあるけど)とメッセージ性を持つエンターテイメントを公演することで知られている。

  前例が無いエンターテイメントであり、「○○に近い感じ」というものがない。それがシルクとも言えるんだけど。全米で絶賛され、あっという間に8つのツアーショー(次々と増えているので、すぐデータとしては古くなるけど)と、7つのレジデントショー(常設会場ショー)を持つに至ったシルクだけど、まだまだ日本での「シルク・ドゥ・ソレイユ」としての知名度は低い。…とは言え、「シルク・ドゥ・ソレイユ」を知らない人でも「サルティンバンコ」や「アレグリア」、「キダム」、「ドラリオン」なら知っている人がいるかもしれない。これがシルクのツアーショーのタイトルなのである。たまにいるんだけどね、「サルティンバンコ」って人たちがやってるショーだと思ってる人とか。つまり合計15のチームが現在では存在していることになる。

 それはさておき、常設会場は現在のところラスヴェガスに5つ、フロリダのディズニーワールドに1つ、つい先日オープンしたマカオに1つで、7つある訳なんだけど、実は8つ目の常設会場が日本の東京ディズニーリゾート内に出来ているのだ。

 そんな訳で、長い前置きで申し訳ないけど、世界で8番目のシルクの常設会場ショーである「ZED」のトライアウト公演を見てきた訳だ。前述のとおり、常設ショーは東京以外で7つある訳なんだけど、そのうち5つのショーを見ている。それらに比べると東京の常設会場は箱も舞台も小ぶりな印象だ。幕間(…というのかな?)の30分の休憩時間に外に出るのが自由と言えども、ロビースペースには、今ひとつ余裕が無い感じ。特にお土産好きの日本人にはショップスペースは手狭過ぎるのではないだろうか。まぁ、トライアウトに来ている客は、かなりのシルクファンであることが間違いないので、お土産コーナーが混んでいたのかもしれないけどね。どちらにしても、箱としては、それほど良くない印象。女性用のトイレも強烈に並んでいたようだし。 

 ショーの内容についてはネタバレも関係してくるので、多くは明かさないが、レジデントショーならでは…というの感覚は薄い。どうしてもラスベガスで行われている「O」とか「KA」などの常設ショーを見てしまうと 「こんなもんすか?」という印象を抱いてしまう人も多いんではないだろうか。かなりのシルクファンに限られる感想かもしれないけど。「ツアーでも、出来るんじゃなのか…。ツアーショーを長年バックアップをしてきたフジテレビの助力と日本の技術があれば…」と、わりと思ってしまうのは事実。 

 「O」や「KA」のような驚愕の舞台装置…とは望まないまでも、防火ネットや演目で使用される器具のポールであるとか、視界を妨げ、現実に引き戻すようなものに対しては、常設会場ならではの舞台装置で排除して欲しかった…というのが素直な感想だ。決して技術的に無理を言っているとは思わない。舞台装置の練り込みが足りない気がしたのは残念だ。

 演目そのものも、わりとシンプルで、シンプルなのにキャラクターが周囲を取り巻く感じもなくて、前半は、かなり舞台が寂しく感じた。常設会場では、広い舞台の様々なところで、演目以外にキャラクターたちが取り巻くように動いていて、演目以外の色んなところに目が行き、それを見ることで、また作品への理解が強くなる…みたいな部分もあって、また訪れたくなる一因なんだけどね。シンプルではいけない訳ではないんだけど。

 それでも、オープニングとエンディングは、非常に良いと思う。エンディングは、特に今まで多かった収束していく感覚ではなく、拡散していく感じが良かったなぁ。全体の大きな流れとしては、ディズニーリゾート側か、シルクの意志かは分からないけど、ここが東京ディズニーリゾートであるということをかなり意識して作られているように感じたけどね。主人公ZED(そう、ショータイトルは主人公の名前)よりも、クラウンの方が、実は物語の主導権を常に握っている形というのも面白い。…というか、主人公はクラウン的な役回りなんだよね、本当は。深読みすれば、それも東京ディズニーリゾート的(^-^;)。その構図がエンディングで繋がった時に、ワッと思ってしまった。それまでのモヤモヤ感は吹き飛んだ気がした。

 …とは言えども、シルク好きとしては、手放しで「最高だ!」とは言い難い。…けど、どうなんだろうか。観客の対象としてはレジデントショーを初めて見る日本人、アジア人であって、我々のようにアメリカまで行ってレジデントショーを見ている…という人たちが対象ではないのだろう。基本的には東京ディズニーリゾートに来た人たちで、ついでにCirque du Soleilのショーを見てみようという人たち。せいぜいキダムやドラリオンなどのツアーショーを見たことがある人たちくらいまで…をターゲットにしている…ような気がする。初めてのレジデントショーとして見るならば、非常に素晴らしいショーとして感動できるはずだ。少々、私が気負い過ぎた面もあるのだろう。そんな訳で評価の方は…

 ★・★・★(三つ星)

 …ということで。不満は言ったけど、比較対象が「O」や「KA」なのでね。これがシルク・ドゥ・ソレイユです…というシンプルなショー。いきなり「O」や「KA」を見せられると相対評価としてのショーの凄さが分からないままボンヤリして終わってしまうかもしれない。実はラスヴェガスの1作目も今となっては、割とシンプルに映る「ミスティア」という演目。今後も日本での常設ショーの展開を考えるのであれば、まずはここから…ということで良いのだろう。

 レジデントショーらしく、座席間隔もゆったりだし、ツアーのテントショーしか見ていない方なら、ゆとりある座席に驚くかもしれない。あと、天と地の融合ってのがベースにあるのでわりと空中演目が多くて、前の座席はクビが疲れる(^-^;)。前から二列目だったけど、後半前にクビのストレッチ(笑)。その辺、考えた上で座席指定タイプのチケット屋さんから買うのがいいと思います。

gamou [ [ エンタ ] 演劇等の舞台系 ] comments(3)
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私もトライアウトでZED観ましたよ。

ツアーもね、観に行きたいという気持ちにさせられるCMとか
バンバン誘われていました(笑)が、なかなか行動に移せず。

ZEDが初シルクです。

私も比較的前のほう・・・5列目の40番台。ほぼ中央でした。
涙が自然とポロポロ出てきちゃって、スゴク感動してたのを
思い出します。
しかも私、立たずにいられなく、拍手喝采。
こちらも初スタンディング・オペレーション(笑)。

休憩時間の人のごった返し様には、私も同感です。

この日は、
ポルトフィーノのテラスから、遠目でショーを楽しみながらのランチ。
その後ZEDに向かい、ディズニーランドホテルにチェックイン。
で、またシーに戻り、ノーチラスギャレーで食事しつつ、ミステリアスな
雰囲気までも満喫。ここからの眺めも好き。

ZEDがねー、パーク内の1つのショーのような感覚でした。
だからといって金銭的にも、毎回は無理なので、新しい演目になったら
また、『ついでにシルク』を楽しみたいと思ってます。
| ぷき | 2009/03/06 12:50 PM |
【ぷきさん】
コメントありがとうございます。
本当にディズニーリゾートによく溶け込んだショーだと思います。
席も良い席で、ディズニーランドホテル泊なんて言う
素敵な旅程に組み込まれているなんて、理想的です。

演目は、10年は変わらないと思いますよ(^_^;)。
今のところ、常設のショー演目が変わったという話は聞きません。
それだけの投資をしてますから、数年では変えないでしょうね。
ただ5年後に、またZEDを見ても印象が変わるかもしれませんけどね。

| がも | 2009/03/10 12:24 PM |
そうですねっ。

今年は25周年。5年ごとに、30周年、35周年・・と
パークの記念な年にZEDも楽しむ、喜び。

そんな気分で、これからもパークに訪れられるのも
夢が見られる魔法ですね。
| ぷき | 2009/03/14 11:38 PM |









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